足もとはあやしく

おろかさに おろかさを重ねるために

ただ 毎日が過ぎていく

キャンバスの上に 塗り重ねられた思い

色を重ねるほどにこそげ落ちたもの

日々はただ過ちを繰り返すために

いやというほど 繰り返される

もう二度と誤るまいと 足を前に差し出し

それでも臆病な猫の前足のしぐさで

足もとはあやしく けれど迷わない

未来を見つけ出そうと ゆらゆらと

そこからの一歩を踏み出そうとしている

還る場所のないことは もう知っていた

だからこそ 戻る場所のない旅路だからこそ

自らの尽きない間違いを もう認めてしまおうと

               2018年 2月 7日 奥主 榮

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